脳性麻痺(まひ)リハビリ ヒロヤスの経験談

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脳性麻痺(まひ)と診断されると、多くの人が「どのようなリハビリをするのだろう」「どんな生活になるのだろう」と不安を感じると思います。ぼく自身も、生まれてから成長の遅れが見られたことで病院を紹介され、幼い頃から長いリハビリ生活が始まりました。

しかし、子どもの頃のリハビリは、単に体を動かすリハビリだけではありませんでした。理学療法や作業療法を通して、「自分の体をどう使うか」「どうすれば生活しやすくなるか」を少しずつ学んでいく時間でもありました。

今回は、脳性麻痺の当事者であるぼくヒロヤスが、幼少期に受けていた理学療法と作業療法について、自分の体験をもとに紹介します。

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ボバース記念病院で脳性麻痺(まひ)と診断

ぼくヒロヤスは1984年に大阪府で生まれました。幼い頃から成長の遅れが見られていたため、病院を紹介され、「ボバース記念病院」を受診しました。

そこで「脳性まひ」と診断されました。

当時の自分はまだ子どもで小さかったので、診断の意味を理解していたわけではありません。何でぼくは、人と違ってリハビリを泣きながらうけなきゃいけないんだろうと思っていました。しかし、家族にとっては大きな出来事だったと思います。そして、その診断をきっかけに、ぼくの長いリハビリ生活が始まりました。

脳性まひは、脳の損傷によって体の動きや姿勢のコントロールに影響が出る障害です。人によって症状はさまざまで、歩行や手の動き、言葉の話し方などに違いがあります。そのため、一人ひとりに合ったリハビリがとても大切になります。

理学療法「ボバース法」

ぼくが受けていた理学療法「ボバース法」では、身体のストレッチ、筋緊張のコントロールや歩行練習、座る練習などを行っていました。

脳性麻痺では筋肉の緊張が強くなりやすく、体が思うように動かせないことがあります。そのため、筋肉をほぐしたり、無理のない姿勢を保ったりするための練習などを続けていました。

また、歩行練習では、「どうやって足を前に出すか」「どうすればバランスを取れるか」を繰り返し練習しました。簡単そうに見える動きでも、自分にとってはとても難しく、転びそうになることも多かったです。

さらに、座る姿勢を安定させる練習も行っていました。座ることは日常生活では当たり前の動作ですが、姿勢を維持するには体幹の力やバランス感覚が必要になります。

理学療法は大変なことも多かったですが、少しずつできることが増えていくことで、自信にもつながっていきました。

作業療法で身につけた日常生活の工夫

作業療法では、日常生活に必要な動作を中心に練習していました。

たとえば、服の着替え方や、姿勢よく食事をする方法などを教わっていました。脳性麻痺では手足を細かく動かすことが難しい場合もあるため、「どうすれば自分でやりやすくなるか」を考えながら取り組んでいました。

食事では、当時の自分に合ったスプーンやフォークの使い方も練習しました。持ちやすい形の道具を工夫してもらうことで、少しずつ自分で食べられるようになっていきました。

子どもの頃だったこともあり、リハビリは遊びを取り入れながら行われていました。おもちゃを使ったり、楽しみながら体を動かしたりすることで、自然と手や体を使う練習になっていました。

ただ訓練をするだけではなく、「楽しく続けること」が大切だったのだと思います。

幼少期のリハビリが今につながっている

子どもの頃は、リハビリがなぜ必要なのか深く考えていたわけではありませんでした。しかし、大人になった今振り返ると、あの頃の積み重ねが現在の生活につながっていると感じています。

もちろん、脳性麻痺が完全に治るわけではありません。それでも、理学療法や作業療法を続けることで、自分に合った体の使い方や生活の工夫を学ぶことができました。

そして何より、「できないこと」ばかりを見るのではなく、「どうすればできるか」を一緒に考えてくれる人たちがいたことは、とても大きな支えでした。

脳性麻痺のリハビリは、人それぞれ内容もペースも違います。それでも、一人ひとりに合った方法を積み重ねていくことで、日常生活の可能性は少しずつ広がっていくのではないかと、ぼくは感じています。

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