2025年11月16日 日曜日。B.LEAGUE 2025-26 SEASON、第11節。熱狂的なブースターの声援がこだまするホーム、カミアリーナで行われた島根スサノオマジック対レバンガ北海道 GAME2。今週末は、今後の順位争いを占う上で絶対に落とせない2連戦でした。
しかし、結果は誰も予想しなかった屈辱のホームスイープ。
前日のGAME1を僅差で落とした島根は、続くGAME2も81-97というスコアで敗れ、北海道に白星を献上してしまいました。アグレッシブな”マジックバスケ”は鳴りを潜め、試合後には重い空気がアリーナを包みました。
この連敗は、単なる2敗以上の意味を持ちます。一体、何が島根の歯車を狂わせたのか?そして、この敗戦から浮き彫りになった課題とは?
この「ヒロヤス観戦記9」では、現地で応援した僕ヒロヤスなりに、この悔しい週末の戦い、特に島根スサノオマジックの視点からGAME2を徹底分析し、振り返っていきたいと思います。
GAME2で露呈したチームの「失速」と機能不全
昨日GAME1よりも動きが悪く感じました。
昨日よりも悪かった出だし:流れを掴めない前半戦
前日のGAME1は、終盤までもつれる接戦であり、島根にも勝機は十分にありました。しかし、GAME2は昨日とは比べ物にならないほど厳しい立ち上がりとなりました。特にオフェンス面では、連携ミスやパスの精度を欠く場面が目立ち、なかなかシュートチャンスを作り出すことができません。
北海道がGAME1の勢いをそのままに、序盤からハイペースでスコアを伸ばす中、島根は思うように試合運びができませんでした。ディフェンスでの切り替えの遅さや、北海道の速攻に対する対応の甘さが響き、前半で二桁の点差をつけられてしまいます。GAME1のような粘り強さを見せることができず、リードを許したまま試合を折り返したことは、チームの心理的な負担にもなったでしょう。僕の席から見ていても、昨日のような爆発力が感じられず、チーム全体が重いムードに見えました。
思うように機能しなかったディフェンスとターンオーバー
16点差という最終スコアが示すように、この日の島根は攻守両面で北海道に上回られました。特に懸念されるのはディフェンスの強度です。北海道のトランジション(攻守の切り替え)についていけず、イージーな得点を許すことが多すぎました。また、リバウンドでも競り負けるケースが散見され、セカンドチャンスを与えてしまったことは、北海道の得点を効率的に伸ばす結果に繋がりました。
オフェンスでは、無駄なターンオーバーが多発。チームのリズムを自ら断ち切ってしまう自滅的なミスが、北海道にカウンターの機会を与え、失点を重ねる悪循環を生みました。「マジックバスケ」の生命線であるはずの速い展開も、この日は精度を欠き、機能不全に陥ったと言わざるを得ません。あの悔しいミスがなければ、と何度も思ってしまいました。
島根を打ち砕いた「トミーズ・マジック」富永啓生選手の得点力
今日の試合で、富永選手は、スリーポイントシュートもを含めて30点を取りました。本当にすごい選手です。
止まらないスリーポイント:まさしくシューティングスター
島根がGAME2で最も苦しめられた要因。それは、レバンガ北海道の若きスター、富永啓生選手の爆発的なオフェンス能力に他なりません。彼のシュートレンジは非常に広く、島根の選手が手を伸ばしても届かない遥か遠い位置から、まるでフリースローのような正確さで次々とスリーポイントシュートを沈めていきました。
富永選手は、一度火がつくと止まらない「シューティング・スター」ぶりを発揮。島根のディフェンスは、彼を警戒してチェックを厳しくしましたが、そのアグレッシブな動きと一瞬のスピードでマークを外し、ノーマークでシュートを放つ場面も多々ありました。ディフェンスが寄ればパスアウト、離れれば即座にスリーという判断の速さも素晴らしく、島根のディフェンス戦略を完全に崩壊させました。やっぱり、富永選手のスリーポイントシュートは本当にすごかったです。決まるたびに「ああ、またか…」と声が出そうになりました。
心理的な影響:勝負どころで突き放されたスリーの重み
彼のシュートは、単に得点が増えるというだけでなく、島根ベンチとコート上の選手たちに大きな心理的な影響を与えました。島根が何とか点差を詰めようと粘り、流れを引き寄せかけた勝負どころで、富永選手がタフな体勢からスリーポイントを決め切る。その瞬間、アリーナの空気は一変し、島根の士気を削ぐには十分すぎるほどの重みがありました。
富永選手は、この試合でもチームハイの得点を叩き出し、レバンガ北海道の勝利の立役者となりました。「止められない」と感じさせるほどの彼のパフォーマンスは、島根にとって、今後の対策を真剣に練り直す必要性を突きつけるものとなりました。
連敗から学ぶべき教訓と、前を向く島根
リーグが中断する前、最後のホームゲームでしたが惜しくも連敗をした島根
ホームでのスイープが突きつけた現実
2試合連続の敗戦、しかもホームでのスイープという現実は、島根スサノオマジックにとって非常に重いものです。特にGAME2で見せた、機能不全に陥ったオフェンスとディフェンスの甘さは、上位進出を目指す上で看過できない課題です。
しかし、シーズンは長いです。この週末で露呈した課題、特に富永選手のようなワールドクラスのシューターに対するディフェンスアプローチや、試合の流れが悪い時にどうチームを立て直すのかというメンタル面での修正は、今後の島根を強くするための大きな教訓となります。この悔しさを忘れてはいけないと、DAZN(ダ・ゾーン)の配信でこの試合を観てぼく自身も強く感じました。
次節への決意マジックの逆襲に期待
悔しい敗戦を喫した島根スサノオマジックですが、下を向いている暇はありません。この敗戦を糧に、チームは必ず立ち上がり、本来持っている粘り強さと爆発力を次節で発揮してくれるはずです。ブースターは、チームの真価が問われる次の戦いで、「マジックバスケ」が完全復活することを強く期待しています。ぼくヒロヤスも、次こそは勝利を信じて全力で応援し続けます!がんばれ、島根スサノオマジック!


コメント