「プロンプト」って何か
最近、ニュースやSNSで「ChatGPT」や「Google Gemini」といったAIの名前を聞かない日はありません。その中で、必ずと言っていいほどセットで登場するのが「プロンプト」という言葉です。
「プロンプトって何?」「特別な専門用語?」と難しく感じてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、このプロンプトの正体を知り、少しだけコツを掴むだけで、AIはあなたの生活や仕事を劇的に楽にしてくれる「最強のパートナー」に変わります。
今回は、プロンプトの基本から、今日からすぐに使える具体的な書き方のコツまで、脳性まひの障がいを持っている僕、ヒロヤスが普段AIを活用している経験からわかる範囲で説明したいと思います。
1. プロンプトはAIへの「丁寧なお願い事」
まず結論からお伝えします。プロンプトとは、AIの入力欄に書き込む**「指示」や「質問」の文章**のことです。
もともとコンピューターの世界では、黒い画面に打ち込む英語の命令文のことをプロンプトと呼んでいました。しかし、今のAI時代においては、もっとシンプルに**「AIへの丁寧なお願い事」**だと考えてください。
AIは魔法の箱ではありません。あなたが「何をしたいのか」「どんな答えが欲しいのか」を正確に伝えるための「手紙」がプロンプトなのです。
実は、AIの答えが役に立つかどうかは、AI自身の能力よりも、この「プロンプト(お願いの仕方)」にかかっていると言っても過言ではありません。
2. なぜ「プロンプト」がそんなに大事なの?
「わざわざコツなんて学ばなくても、適当に質問すれば答えてくれるのでは?」と思うかもしれません。確かにAIは答えてくれますが、指示が曖昧だとAIは迷ってしまいます。
例えば、あなたがレストランで「何か食べたい」とだけ注文したとしましょう。店員さんは困ってしまいますよね。でも、「お腹がすごく空いているから、がっつりした肉料理を15分以内で出せるものでお願い」と言えば、最高の料理が出てくるはずです。
AIもこれと同じです。
- 悪い例: 「ダイエットについて教えて」
- 良い例: 「30代の会社員で、外食が多い私でも続けられる、1日5分でできる運動を3つ提案して」
このように、条件を詳しく伝える(=プロンプトを整える)だけで、返ってくる答えの「自分にぴったり度」が劇的に上がるのです。
3. 明日から使える!プロンプト「3つの魔法」
初心者の方が今日から実践できる、プロンプト作成の3つのコツを紹介します。
① 「役割」を与えてプロに変身させる
AIに向かって「あなたは〇〇です」と役割を指定してみましょう。
- 「あなたはプロのWebライターです」
- 「あなたは優秀な秘書です」
- 「あなたはベテランの料理研究家です」これだけで、AIはその分野の専門知識を優先的に使って回答してくれるようになります。
② 「背景」と「目的」をセットで伝える
「なぜその情報が必要なのか」を伝えます。
- 「中学生にもわかるように説明して」
- 「プレゼンで使うので、かっこいいキャッチコピーにして」
- 「忙しい朝でも読めるように、短くまとめて」背景がわかると、AIは言葉選びやトーンを自動で調整してくれます。
③ 「出力形式」を指定する
答えの形をあらかじめ決めておくと、後で見やすくなります。
- 「箇条書きで3つ出力して」
- 「メリットとデメリットを比較表にして」
- 「SNS投稿用に絵文字を交えて書いて」これだけで、情報の整理がぐっと楽になります。
4. 具体的なビフォー・アフターで比較!
実際にどれくらい差が出るのか、見てみましょう。
【普通のプロンプト】
「美味しいカレーの作り方を教えて」
【工夫したプロンプト】
「あなたは人気のカレーショップの店主です。
料理が苦手な人でも、スーパーで買える市販のルーを使って、お店のような深いコクを出すための隠し味やコツを、箇条書きで3つ教えてください。」
どうでしょうか?後者のプロンプトの方が、より具体的で「今すぐやってみたい!」と思える答えが返ってくるのが想像できるはずです。
5. まとめ:AIとの会話を楽しもう
「プロンプト」という言葉は少し難しく聞こえますが、その本質は「相手を思いやるコミュニケーション」です。
部下や後輩に仕事を頼むときのように、
- 「何のために(目的)」
- 「どんな立場で(役割)」
- 「どんな形で(形式)」を丁寧に伝えてあげること。それが、AIを最大限に使いこなす唯一のコツです。
まずは気負わず、AIを「新しい友達」だと思って、丁寧におしゃべりしてみてください。あなたが具体的なお願いをすればするほど、AIはあなたの期待を上回る素晴らしい答えを返してくれるようになると思います。


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