【島根スサノオマジック レバンガ北海道に負けた】
2025年11月15日土曜日 カミアリーナで行われた島根スサノオマジック対レバンガ北海道の一戦は、まさにBリーグ史に残る激闘でした。久しぶりのホームでの試合だった島根は、残念ながら89対91というわずか2点差で負けてしまいました。しかし、両チームの魂がぶつかり合う凄まじい展開に、会場全体が熱狂の渦に包まれたのは間違いありません。
今回で8回目となる「ヒロヤス観戦記」では、試合の最大の注目ポイントであった**富永啓生選手(北海道)と岡田慎吾選手(島根)**の超絶3ポイントシュート対決を中心に、熱戦の感想を詳細に綴りたいと思います。
スポンサードリンク
1. 試合の最大の焦点:富永 vs 岡田の「超長距離」3Pバトル
この試合の最大の注目点は、なんといっても日本代表のエースとして世界を震撼させた富永啓生選手と、島根のベテランシューター岡田慎吾選手の3ポイントシュート対決でした。
🔹 ゾーンの境界線を破壊する富永選手の「ディープスリー」
富永選手の凄さは、ただシュート成功率が高いだけでなく、**「普通のスリーポイントラインよりも遥かに離れた位置」**からでも躊躇なく打ってくる点にあります。
試合前、「島根の選手がこの規格外のシュートレンジをどうディフェンスするのか?」というのが最大の関心事でした。実際に試合が始まると、島根のディフェンス陣は彼に対して**通常よりも距離を近く詰める「フェイスガード気味」**のディフェンスで懸命に対応。富永選手にボールを持たせない、または打つ体勢を作らせないよう、常にプレッシャーをかけ続けました。
しかし、富永選手はそんな厳しいディフェンスの上をいきました。
- ステップバック: 激しいマークに対し、瞬時にステップバックしてディフェンダーとの間にスペースを作り、シュート。
- 下がって打つ3P: 絶え間ないチェイスを受けながらも、身体をひねってバランスを取り、次々と長距離スリーを成功させました。
「やっぱり決めるか!」と感嘆する場面の連続。彼のシュートは、ディフェンス側の努力を一瞬で無力化するだけの精度とレンジを持っており、その度に会場からはどよめきが起こりました。富永選手が繰り出すショットは、島根のディフェンス戦術を常に崩壊寸前まで追い込む脅威でした。
🔸 応戦する島根の火線:岡田、中村、ケイが繋ぐ流れ
富永選手の個人技で北海道に流れが傾きかける中、島根も黙ってはいませんでした。
チームの火付け役となったのは、やはりキャプテンでありベテランの岡田慎吾選手。彼の3ポイントシュートが決まると、チームの士気が一気に高まります。富永選手のような規格外のレンジではないものの、ここぞという場面でのクラッチショットでチームに流れを引き戻す力は健在でした。
さらに、島根の攻撃を多角的に支えたのは他のメンバーです。
- 中村功平選手: 要所での的確な3ポイントや、ペネトレイト(ドリブル突破)で北海道ディフェンスを揺さぶり、流れを途切れさせませんでした。
- ニック・ケイ選手: 3ポイントこそ富永選手の専売特許でしたが、彼は持ち前のフィジカルと闘志溢れるインサイドアタックで応戦。タフショットを決め、オフェンスリバウンドでチャンスを繋ぎ、チームに粘り強さをもたらしました。
島根は、特定の選手に依存するのではなく、こうした多岐にわたる選手の活躍によって、富永選手の爆発的な得点力に対抗し続けました。
2. 勝敗を分けた最終盤の攻防と「粘り負け」の悔しさ
試合は1Qから4Qまで、点差が離れては追いつくというシーソーゲームが続きました。特に最終クォーター(4Q)の島根の猛追は凄まじく、会場のボルテージは最高潮に達しました。
富永選手を中心とした北海道は、3Qで島根を引き離しにかかりましたが、島根は4Qでディフェンスのギアを上げ、懸命にボールを奪い返し、速攻に繋げました。
しかし、激しい点の取り合いの末、最終的に島根は89対91という僅差で涙を呑む結果となりました。
これは決して島根の力が劣っていたわけではなく、接戦の最終盤で北海道のベテラン選手や、富永選手のプレッシャーの中でも冷静にシュートを決め切る**「粘り」に、あと一歩及ばなかったと言えるでしょう。島根にとって、勝利には手が届かなかったものの、この試合で見せた「諦めない精神」**、特に4Qの追い上げは、次戦に必ず繋がる大きな収穫となったはずです。
3. 次戦への期待
この試合は、一ファンとして、現代バスケの魅力である「超長距離シュート」の極限を見た最高のエンターテイメントでした。この悔しい敗戦をバネに、明日(11月16日)のGAME2では、島根がディフェンスをさらにアジャストし、ホームでのリベンジを果たしてくれることを心から期待しています。
スポンサードリンク


コメント