11月3日が「文化の日」になった理由

できごと

11月3日が「文化の日」になった理由

11月3日、今日は「文化の日」です!3連休を過ごしている方も多いかもしれませんね。

この日、多くの美術館や博物館が無料になったりして、芸術に触れる良い機会になっています。

でも、「文化の日」って、ただ単にアートを楽しむ日なのでしょうか?

実は、この祝日になった理由には、日本の歴史の大きな物語と、ぼくたちが大切にしたい「平和」への強い願いが込められているそうです。今日は、ぼくヒロヤスがめずらしくちょっとだけ歴史を遡って、11月3日が「文化の日」になった、意外なワケを記事に書いていこうと思います。

1. 戦前まで:11月3日は「明治天皇を祝う日」だった

1-1. もともとは「天皇の誕生日」だったそうです!

現在「文化の日」である11月3日は、大昔(明治時代)は明治天皇の誕生日でした。当時は**「天長節(てんちょうせつ)」**という名前で、日本全体でお祝いをする、とても大切な日でした。

1-2. 戦争に向かう時代は「明治節」に

明治天皇が亡くなった後も、11月3日は「明治節(めいじせつ)」という祝日として続いたそうです。これは、明治天皇の功績(こうせき)をたたえ、明治時代に日本が発展した精神を忘れないように、という目的の祝日でした。

この頃の11月3日は、まだ「自由」とか「文化」とは少し遠く、「国や天皇を大切にする日」という性格が強かったんです。

2. 戦後の大転換:なぜ「文化の日」に変わったのか?

2-1. 決め手は「日本国憲法」の公布!

日本の歴史が大きく変わったのは、第二次世界大戦が終わった後です。

このとき、日本は新しく「日本国憲法」を作りました。そして、その憲法が正式に世の中に発表された日が、なんと11月3日だったのです!(1946年のことだそうです)。

2-2. 「平和」のために、文化を大切にする日へ

新しい憲法は、「もう戦争はしない」「国民一人ひとりの自由を大切にする」という考え方を土台にしています。

そこで、11月3日は、憲法の精神を受け継ぐ祝日として、「文化の日」として生まれ変わりました。

文化の日の意味: 「自由と平和を愛し、文化をすすめる」

かつての「国を祝う日」から、「国民の自由な考えや活動(文化)を大切にする日」へと、11月3日の意味はガラリと変わったのです。

3. 今こそ考えたい「文化の日」のメッセージ

3-1. 最高の栄誉!『文化勲章』の授与式

毎年「文化の日」には、長年、学問や芸術、スポーツなどで素晴らしい功績を残した人たちに「文化勲章」が贈られます。

これは、「文化をすすめた人」を国が褒めたたえる、とても名誉な儀式です。この授与式を見るたびに、「文化って大事だな」と感じますよね。

3-2. 私たちが文化の日に思い出す「平和」の大切さ

文化の日は、美術館巡りを楽しむと同時に、ぜひ立ち止まって考えてみてほしいことがあります。

**「自由で平和な社会」**があってこそ、私たちは安心して絵を描いたり、本を読んだり、スポーツを楽しんだりできます。

戦前と戦後で、たった1日の祝日の意味がこれほど変わったのは、**「二度と戦争を繰り返さない」**という、日本が平和国家として歩むための強い決意の表れなのです。

文化の日は、過去から未来へつながる知性のバトン

11月3日は、単なる休日ではありません。

「平和があったから、今の豊かな文化がある」**という大切なメッセージを、私たちに思い出させてくれる日です。

今日という日が、皆さんの心と知性を豊かにし、改めて「平和」の意味を考える、素敵な一日になりますように!

🎁文化の日に楽しむ、知的好奇心を満たす過ごし方

  • 芸術に触れる: 無料開放されている美術館で、心に響く作品を探してみる。
  • 知的な時間: 自宅で本を読んだり、昔の日本の歴史に関する映画を観たりする。

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